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春の交通安全運動・シルバー講習会2006年

春の交通安全運動・シルバー講習会2006年

春といえば【交通安全運動】! 黄色いカバーのかかったランドセルをうれしそうにしょった新1年生や、お花見や散歩に出かけるお年寄りも多くなる4月。
この時期は毎年、国土交通省の呼びかけで【交通安全運動】が全国的に行われています。今年も4月6日(木)~15日(土)の期間「子どもと高齢者の事故防止」を重点目標として、交通安全運動キャンペーンが行われました。
さて、千葉県のかずさ自動車教習所といえば、免許取得のための教習だけでなく「地域の安全センター」の役割を積極的に担っている自動車学校でもあります。
かずさ自動車学校では、この【交通安全運動】の一環として、昨年に引き続き高齢者を集めて安全運転のための講習を行う『高齢者交通安全リーダー研修会』が行われました!
昨年よりもさらにグレードアップして、千葉県の交通安全対策課や市役所、君津警察署とのタイアップで開催されたこの研修会。51名もの高齢者が参加する大規模なものとなりました。
その様子をレポートいたします!

13:00~13:40 開会式

まず初めに主催者である、千葉県交通安全対策課長よりご挨拶がありました。

「昨年の千葉県事故死亡者数は78名で、全国のワースト4に当たります。
このような状況から早く抜け出すため、各管轄の交通安全運動や取締りの強化を進め、連携して交通事故を減らしていきたい」

君津市長からは、「高齢者が住みなれた環境の中で、健康で生きがいを持って暮らすことを目的として、介護予防事業や地域福祉を充実させていきたい」

との言葉がありました。

千葉県だけではないでしょうが、交通事故による死亡者数の3~4割が高齢者だというデータがあります。

高齢になって「運転は危険だからもう乗らない…」となってしまうのではなく、

  • いかに安全に乗っていくかという運転の技術
  • 豊富な人生経験に基づいて、安全について家族や近所の人・周囲の人に伝えていく役割

を持っていただくため、今回のシルバー講習は『交通安全リーダー研修会』となっています。今回参加された方は、自動車運転の実技と安全講習を受けるとともに、任期2年の「シルバーリーダー」として活動できる証明証も授与されます。

今回、実技指導を担当していただくかずさ自動車教習所の指導員のみなさん。

かずさ教習所指導員の方々

よろしくお願いしまーす。

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13:40~15:20 実技研修

51名の参加者が3つの班に分かれ、それぞれ順番に3つの講習を受けていきます。

自動車運転実技

「私が免許を取ったときは、まっすぐ進めれば合格だったんだよ~」
「私は40年前にここの教習所で免許取ったんだから。コースが変わったねぇ」

などなど、ビックリ話も飛び出す高齢者の方々

さあ、実技の講習では教習車の運転席に乗り込み、コースを実際に走ってみます。隣の助手席には指導員が座ってチェック…これは緊張しますね!

実技の模様

実技の終わった方に、インタビューさせていただきました。

「普段、よく運転されるんですか?」

- 農家だから毎日軽トラを運転してるよ。乗りなれないクルマだから難しかった。(70代男性)

- 運転中、見通しの悪い道の確認や、合図を出すのを忘れちゃったよ。(70代男性)

- いつもMT車を運転してるんだけど、クラッチの位置が違って運転しにくかった(70代男性)

- 緊張した! クランクが難しかった(60代女性)


普段からよくクルマの運転をされる方ばかりなのですが、いつも乗っているクルマとの多少の違い(車幅やクラッチの位置など)によって、全体の運転がぎくしゃくしてしまう傾向が見られました。

見通しの悪い場所での確認や、一時停止を忘れてそのまま通行してしまうケースも多かったようです。慣れないクルマとコースに加え、隣に指導員が乗っているという緊張感も影響していたのかも?

その反面、乗車前にタイヤの空気圧までしっかり確認する姿も見られ、普段から安全点検が身についてるんだな~という印象も受けました。

ひとりひとり指導員から注意を受けた箇所を確認して、これからの運転に活かしていってくださいね!

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15:20~15:40 屋内での交通安全教室

交通安全ビデオ

「車両特性の体験と事故再現」の実技講習を行う予定だったのが、雨天のため交通安全ビデオの視聴にプログラムが変更。

歩行者として道路を通行するとき、自転車を運転するとき、クルマを運転するとき…と、それぞれ安全に対して気をつけるポイントは異なります。

例えば夜間に道路を通行するときは、黒っぽい服よりは目につきやすい色の服を着る、反射材を身につけて自分の存在をわかりやすくする等です。

自転車の場合は、一時停止の徹底、信号を守る、駐停車中のクルマをよける等。

クルマの場合は安全確認、一時停止の徹底等です。

いずれも基本的な、簡単なことばかりですが、これらを徹底することによって交通事故の加害者・被害者になってしまう確率はずいぶん低くなるのではないでしょうか?

実行するのもそう難しくないので、自分だけでなく家族や友人のみなさんにも注意を促してあげるといいかもしれませんね。

自転車の安全な乗り方の体験

最後に自転車の安全な乗り方について、県警の女性警察官の方が時折おしゃべりを交えながら楽しくレクチャーしてくれました。

自転車の安全な乗り方

自転車は最も身近な移動手段でもあり、子どもからお年寄りまで、誰でも気軽に利用できますよね。でも分類上は「軽車両」となり、れっきとしたクルマの仲間。

運転免許はいりませんが、走行の際は「車道または自転車横断帯を走行する」「泥酔時は乗らない」ということをお忘れなく!自転車の違反でも、罰金・懲役の判決が下ることもあります。

その他、安全に自転車に乗るために、『ブタはしゃベル』という暗号(?)で乗車前の点検を行ってくださいね。

  • ブ…ブレーキ
  • タ…タイヤ。空気圧は、親指で押して軽くへこむぐらいが目安。
  • は…反射材、反射鏡がついているか
  • シャ…車体、ハンドル、チェーン、サドル、ペダルがゆがんでいないか・不調はないか。
  • ベル…ベルのこと。

乗車前の点検で異常がなかったら、「自分の調子はどうか」をチェックしてくださいね。疲れすぎていないか、酒に酔っていないか、睡眠不足や発熱していないか…など。

身近で便利な自転車ですが、一歩間違えれば大きな事故にもつながりかねない危険性を持っています。
正しい点検の仕方・乗り方をマスターして、これからも安全に乗っていってくださいね!

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15:40~16:00 閉会式

閉会式

かずさ自動車教習所の管理者から、今回の運転実技について総評をいただきました。

  • 見通しの悪い道、交差点での確認
  • 踏切では窓を開けて安全確認
  • 乗降するとき、右方向の安全確認をしっかりする
  • 右左折が大回りになりがちなので気をつける

とにかく「基本に返ること」が大事とのことです。
今回参加した高齢者の方は、運転歴が長く、すでにベテランでいらっしゃいます。運転免許を更新しながら何十年も乗り続けている方も多いんですね。

「何年も乗っているんだから大丈夫」という思いがあっても、実際は昔と比べて反射神経が鈍っていたり、道路事情にも変化があったり、知らず知らず自己流の運転になってしまっているかもしれません。

これからも安全に運転を続けていくために、今回のようなシルバー講習はいい機会になったのではないでしょうか?

また、今回参加された方には、任意で『シルバーネットワーク』というシステムに登録していただきました。
登録費は無料で、地域の人などを対象に、交通安全について話したりするときの情報を提供する情報紙が自宅に郵送されるという特典があります。

このネットワークに登録していただける方の確認を取った際、会場にいた参加者ほぼ全員の手が挙がりました! 大変関心が高いことが伺えますね。

人に教えてあげることによって、自分の知識の確認ができることになります。
ぜひ、この研修会に参加したことをきっかけに、周囲の人にも交通安全情報を教えてあげられるシルバーリーダーとしてご活躍くださいね!

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