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人命救助も免許取得には必要!
免許取得の際に必要になる教習
通常、日本で免許を取得しようとする際に多くの人は自動車学校に通い、
定められた数時間の教習や講習を受けてから免許の取得試験を受けることになります。
その教習や講習の内容は全国の自動車学校で統一されており、中には基本的な運転操作と実際の道路の走り方を学ぶ技能教習、自動車を運転する上で最低限必要となる交通ルールや標識、標札の見方を学ぶ学科教習とがあります。
さらに近年ではここに人命救助の講習も組み込まれ、最低2時間の講習を受けることが義務付けられているのです。
人命救助の講習は学科教習の一環として組み込まれ、大抵の人は一度受ければいいのですが、中にはこの講習をきっかけに自治体や消防施設が主催するイベントや講習に足を運ぶようになったという人もいるようです。
それほど、人命救助の講習は重要性があり、
運転時だけでなく日頃の生活の中でも役に立つ可能性があるということなのでしょう。
人命救助講習の具体的な内容
人命救助講習では具体的にどのようなことをするのか、
実際に免許取得のために講習を受けた人ならすでに知っているでしょう。
人命救助の講習では、実際に事故が起きた時、負傷者が出た時の具体的な対処法の練習を行っていきます。
実際に事故が起きた時にまず行うこと、負傷者がいる場合の対応、万が一負傷者の意識や呼吸がない場合はどうすればいいのか、咄嗟の時に混乱しないように基本的な動作と処置を学んでいくのです。
中でも特に重点的に行うのが特別な人形を用いた人工呼吸の練習とAEDの使用練習です。
交通事故の現場で最も怖いのが事故にあった人が心肺停止の状態、もしくは体に著しい損傷を受けているという場合です。
そんな時に、少しでもその負傷者の生存率を上げるために、この講習はとても重要な役割を果たすことになるのです。
人工呼吸の方法は全国各地にどこも一緒ですし、AEDの使用方法も機種やメーカーによって多少の差はあるでしょうが
基本的な動作はあまり変わりません。
ですから、この講習を機会に一度触れておくことで、もしもの時にも的確な処置や行動がとれるようになるでしょう。
人命救助講習の必要性
人命救助の必要性は前にも述べたように、とても高くなっています。
それは交通事故が多発する現代では尚更で、
特に救急車が交通事故現場に到着するまでの数分間の処置が重要になってきます。
というのも、心肺停止、もしくは呼吸停止で脳に酸素が届いていない状態が数分以上続いてしまうと、
生存率が一気に低くなってしまうのです。
救急車が到着するまでのわずか数分間の話ですが、それだけの間でも心臓マッサージや人工呼吸をすることで負傷者の命が助かる確率が格段に上がってきます。
免許取得のために講習を受けたから、やり方ぐらいなら知っているという程度でも構わないのです。
人命救助の知識を持った人が全国に増えていけば、結果的に救われる命が増えていきます。
交通事故にあうのは何も他人ばかりではありません。もしかすると、いつか自分がその負傷者となる可能性もあるのです。
免許取得の際の人命救助の講習は世の中の誰かの命を救うだけでなく、
自分の命を守ることにも繋がっていくというわけなのです。