教習所 > 運転免許の基礎知識 > ソボクな疑問を解決&解説 > 運転免許試験場と教習所それぞれの流れを教えて
運転免許試験場と教習所それぞれの流れを教えて
「運転免許試験場と教習所それぞれの流れを教えて」という方必見! みなさんから寄せられた疑問を徹底レクチャーします。
「教習もそろそろ終わりに近づいて、もうじき検定試験だ! 緊張しちゃうな。これで合格すれば卒業だけど、教習所に入校しない人は、運転免許試験場でどういう試験を受けるの? 教習所の検定と免許試験場の試験はどう違う?」
「指定教習所を卒業した人は、教習所の検定をもって“免許試験場の技能試験”が免除になることはもう知ってますよね。“自動車教習所の検定”と“運転免許試験場の技能試験”は、試験の流れ等に違いはあっても、合格の基準はもちろん同じです。ここでは教習生・一番の泣き所(?)検定試験についてレクチャーしますよ!」
教習所の試験『修了検定』について
取得免許の種類によっては、第一段階の教習を終えて第二段階に進む前に「仮免許」が必要になるものがあります。
これは、第二段階で路上教習を受けるかどうかによります。
教習といってもあくまで公道を使った路上教習なので、最低限、仮免許がなくては走行することができません。
そのため、路上教習のある車種では、第一段階が終わったところで『修了検定』と学科試験を行い、これに合格すると仮免許が交付される流れになります。
仮免許を持って、第二段階へステップアップしていきましょう!
修了検定を受ける取得免許の種類
- 普通免許(MT/AT)
- 大型免許
修了検定のない取得免許の種類
- 二輪免許(小型~大型、AT限定)
- 大型特殊免許
- 牽引(けんいん)免許
- 普通二種免許
- 大型二種免許(※大型一種免許を持っていない方のみ、修了検定が必要)
修了検定(仮免許取得)の流れ
【1 検定コースの決定と発表】
当日の検定で使用するコースの発表があります。
コース図が受験者に渡され、具体的な実施方法の説明があります。
【2 担当検定員の割り当て等】
検定コースと同様に、担当の検定員の発表も直前に行われます。
【3 検定実施前の指示】
事故防止の注意、技能検定を中止する場合の項目、走行順路などについて指示があります。
検定のことで頭がいっぱいかもしれませんが、しっかり聞いて頭に入れましょう。
【4 受検資格の確認及び乗車時の確認】
教習原簿などによって、受検者本人の確認をします。
【5 いよいよ検定!】
「緊張しちゃって頭が真っ白…」
という人も落ち着いて! ある程度の緊張は、検定員も理解しています。
いつもの調子を取り戻して、普段どおりの安全運転で走行してくださいね。
【6 検定終了後の講評等】
検定員から、合格者に対しては今後の運転上の留意点、不合格者に対しては今後の練習の指針となるようなアドバイスがもらえます。
【7 学科試験を受ける】
検定合格者は学科試験を受けます。
これに合格すれば、晴れて仮免許証が交付されることになります。
第二段階からの路上教習には、必ず携帯してくださいね!
現役・検定員からの必勝!ワンポイントアドバイス
普通車の検定コースには、たくさんの右左折が含まれています。
このため、右左折する際のルールに従った走行ができなければ、あまり結果も期待できませんね。
特に、右左折する前に、あらかじめ進路変更を正確に行うことが必要です。
しかし、受検する方の中には、進路を変更するのが遅過ぎたり(早過ぎたり)など時機がまちまちな方をよくみかけます。
この原因もいくつか考えられますが、その中の一つに「目線が近い」ことが挙げられます。
近くばかりを気にしすぎていると、どうしても先のことがおろそかになり、操作時期が遅れてしまったりします。
近くばかりではなく、先のことも考えられるよう次に右左折する交差点にも少し目配りをしてください。
先のことがちゃんと考えられるようになれば、運転のゆとりにもつながりますよ。
教習所の試験『卒業検定』について
さて教習がすべて終われば、いよいよ卒業検定です!
これに合格すれば教習所を卒業となり、免許試験場での技能試験は免除。
学科試験のみでいよいよ免許証が交付される運びになります♪
「今までの教習で身につけたワザを披露してやる!」
と、肩に力を入れる必要はありませんよ。
慣れや、緊張に左右されることなく、落ち着いて基本的な安全走行を心がけましょう!
卒業検定の流れ
※各教習所のスケジュールによっても多少異なる可能性があります。
【1 検定コースの決定と発表】
当日の検定で使用するコースの発表があります。
特別課題コース(自主経路ともいいます)については、コースの起点と終点を明確にしたコース図が受験者に渡され、具体的な実施方法の説明があります。
【2 担当検定員の割り当て等】
検定コースと同様に、担当の検定員の発表も直前に行われます。
【3 検定実施前の指示】
事故防止の注意、技能検定を中止する場合の項目、走行順路などについて指示があります。
検定のことで頭がいっぱいかもしれませんが、しっかり聞いて頭に入れましょう。
【4 受検資格の確認及び乗車時の確認】
教習原簿などによって、受検者本人の確認をします。
路上検定を実施する場合は、仮免許を必ず携帯してくださいね!
【5 いよいよ検定!】
一生懸命コース図を見たけど、とても全部は覚えきれないよ…どうしよう」とあせらなくても大丈夫!
技能検定はコースを記憶するテストではありません。
検定員もそのあたりはよくわかっているので、適切に指示してくれますよ。
た・だ・し、試験中は当然ですが、「あれ~、坂道発進ってハンドブレーキ引くんでしたっけ?」など、運転についてのアドバイスをもらえることはありません。
これまでの教習で身につけたとおりの運転で、落ち着いて走行しましょう。
【6 検定終了後の講評等】
検定員から、合格者に対しては今後の運転上の留意点、不合格者に対しては今後の練習の指針となるようなアドバイスがもらえます。
現役・検定員からの必勝!ワンポイントアドバイス
路上検定では、一般車両も通行していて、数多くの危険があります。
中でも交差点は交通量も多いため、特に危険な場所ですね。
検定でもそうですが、そういった危険な場所を安全に通行することが重要です。
そのためには、まず必要な情報を見落としてはいけません。
例えば、右折する際に対向車を見落としてしまうと事故に直結します。
交差点では、直進右左折など通行する際には、交差点の周囲を確認しなければなりません。
しかし、その際のスピードが速ければ、落ち着いて確認することができず、見落としにつながっていきます。
危険な場所では、ゆとりを持って周囲を確認できるようスピードを調整する必要がありますね。
運転免許試験場『技能検定』について
教習所には入校せず、いわゆる“一発免許”を受ける方の流れはこうなります。
まず仮免許試験を受ける
適性検査を受ける、学科試験を受ける、技能試験を受ける。
これは教習所における修了検定と同様、合格すれば仮免許が交付されて路上での練習が許可されます。
本免許試験を受ける
仮免許が交付されたら、『運転免許取得後3年以上の人に助手席に座ってもらって、1日2時間の教習を5日間以上』路上で練習します。
本免許試験には、このときの“路上練習申告書”を作成していってください。
そして、適性検査を受け、学科試験を受けます。
学科試験に合格した人は、技能試験の予約を取ります。(※同日に受けられるとは限りません)
技能試験を受ける。
これは教習所における卒業検定に当たります。
取得時講習を受ける
技能試験に合格後この講習を受けてから、晴れて運転免許証の交付となります。
もっと詳しく運転免許試験場での試験を知りたい方はコチラをお読みください。
一発合格って何?