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バイク免許AT限定の開始

「バイク免許AT限定の開始」という方必見! みなさんから寄せられた疑問を徹底レクチャーします。

バイク免許AT限定の開始

質問 「2005年6月からAT(オートマ)限定バイク免許ができたんだよね。今までのバイク免許と比べて何が違うの? 教習内容や費用について教えて!」

回答 「AT(オートマ)限定バイク免許とは、クラッチ操作のないバイクに限定して運転することのできる免許です。近年人気の高いビッグスクーターも、AT限定バイク免許で運転できます。教習内容は、クラッチ操作の練習がいらない分、従来の二輪車免許に比べると少ない規定時間・安い教習料金で卒業することが可能。従来のバイク免許に「小型・普通・大型」の区分があるのと同様に、AT限定バイク免許も排気量に応じて『AT限定小型・AT限定普通・AT限定大型』の区分があります。比較的簡単に免許が取れて、難しいクラッチ操作がない分、運転もラクなAT限定バイク免許は、今後も要・注目です!」

目次

AT限定バイク免許って?

ここ数年、ホンダのFORZA、ヤマハのMAJESTYなどなど、ビッグスクーターが大人気です。
気軽に二人乗りができて、ある程度荷物も積めて、なんといっても運転がラク!(面倒なクラッチ操作がない)というところが人気の秘密のようですね。

従来のバイクは、運転するとき両手両足をフルに動かしながら操作する必要があります。
右手フロントブレーキ・アクセル、右足リアブレーキ、左手クラッチと左足ギアチェンジで、それぞれの操作をする…うーん、慣れるまでは大変かも…

慣れてしまえばバイクの運転は本当に気持ちがいいし、何も問題ないんですが、やっぱり「危険」「乗りにくい」「不便」という印象を持つ人がいることも事実ですよね。

そういった「もっと気軽にバイクに乗りたい」、「ハーレーに乗るわけじゃなく、大きめのスクーターに乗れればいい」という世間の需要から2005年6月に新設されたのがAT(オートマ)限定バイク免許。
クラッチ操作のいらない自動二輪車に限定して乗ることのできる免許です。

すでにバイクの免許を持っている人はオートマ・マニュアル(クラッチ操作のあるもの)の区別なく乗れるので、改めてAT限定バイク免許を取る必要はありませんが、これからバイクの免許を取ろうと考えている人にとっては選択肢が広がりますね!

現在、オートマのバイクといえばスクータータイプが代表的なので、スクーターしか乗れないの? と疑問を持つ人がいるかもしれませんが、クラッチ操作の必要ないバイクであれば、スクータータイプ以外のものも運転できます。
ホンダのスーパーカブ(90cc以上の排気量のもの)などが相当します。

言うまでもないことですが、オートマではない“一般的なクラッチ操作のあるバイク”に乗りたくなったら、AT(オートマ)限定解除を行ってくださいね。

AT限定バイク免許の種類・取得条件・費用

AT限定バイク免許の種類
AT限定バイク免許は、運転できる自動二輪車の排気量によって3種類に分かれています。

【免許の種類】
免許の種類 運転できる自動二輪車 注意点
AT限定大型二輪車 総排気量650cc以下 総排気量650ccを超えるAT限定バイクを運転するときは、AT以外の大型バイク免許が必要
AT限定普通二輪車 総排気量400cc以下 AT限定バイク免許で、AT以外の自動二輪車を運転することは出来ません
AT限定小型二輪車 総排気量125cc以下 AT以外の自動二輪車(小型二輪)は運転することは出来ません

取得条件
従来のバイク免許と同じです。
AT限定小型二輪免許・AT限定普通二輪免許は16才以上、AT限定大型二輪免許は18才以上です。

費用
教習所に入校してAT限定二輪免許を取得する場合、通学か合宿か・他に保持している免許の種類などによっても異なりますが、11万~16万円程度の価格帯が一般的です。

従来の二輪免許に比べて、平均的に1~2万円ほど安い料金で取得できます。
もちろん教習プランや、教習を受ける人の実力によって(?)料金は違ってくるので、だいたいの目安として考えてくださいね。

免許取得 規定時限

AT限定バイク免許の規定時限数は、クラッチ操作の教習項目がない分、従来のバイク免許に比べて技能教習が3~7時限少なくなります。
(大型・普通・小型の区別によります)

その他、学科などは従来の教習内容と同様です。

AT限定バイク免許・取得規定時限
保持免許 技能(時限数) 学科(時限数)
1段階 2段階 1段階 2段階
AT限定大型二輪 なし 9 20 10 16
普通二輪 3 6 なし なし
AT普通二輪
4 6 なし なし
AT限定普通二輪 なし 5 10 10 16
普通免許 5 8 なし なし
AT限定小型二輪 なし 3 6 10 16
普通免許 3 5 なし なし

※従来の大型バイク免許では排気量に制限なく運転ができますが、AT限定大型バイク免許の場合は650ccまでという上限があります。
今回のAT限定バイク免許で、車とはまた違う気軽なバイクの良さがもっと広まればいいですね!

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