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普通免許の教習内容って?
「普通免許の教習内容って?」という方必見! みなさんから寄せられた疑問を徹底レクチャーします。
「早く免許がほしいから、毎日教習所に通ってどんどん教習を進めるぞ! 先生が厳しいとか、なかなかハンコがもらえないとか聞くけど、実際の教習はどんな内容なのかな?」
「教習所に来る人は、クルマのハンドルを握ることも初めてという人がほとんど。操作の仕方など、最初から丁寧に指導しますので大丈夫ですよ! ここでは主に技能について、教習内容の流れを解説します。現職・指導員からのワンポイントアドバイスもありますので、流れをつかんで教習を受けてくださいね」
技能教習・まずは場内コースで練習(第1段階)
教習所・自動車学校の公認校では(※注1)現在、技能教習が第1段階・第2段階に分かれています。
第1段階は「基本操作および基本走行」について。
教習所に来るまで、クルマの操作なんてまったくやったことのない人がほとんどですからまずは基本的な“クルマの動かし方”から始めることになります。
「最初から自分が運転席に座るの!? どうしよう…自信ないよ~」と緊張&恐怖を感じてしまう人も多いでしょう。
ですが、初心者に運転を任せて助手席に座る指導員の方が本当はもっと怖いはず!
指導員は慣れているので、最初から高度な運転を要求したりしませんよ。
安心して、まずは落ち着いてハンドルを握ってくださいね!
※注1・教習所には「公安委員会の承認を得ている/得ていない」で区別される、公認校と非公認校があります。
詳しくは「教習所ってどんなところ?」をご覧ください。
第1段階・教習項目
- 車の乗り降りと運転姿勢
- 自動車の機構と運転装置の取扱い
- 発進と停止
- 速度の調節
- 走行位置と進路
- 時機をとらえた発進と加速
- 目標にあわせた停止
- カーブやまがり角の通行
- 坂道の通行
- 後退(バック)
- 狭路の通行
- 通行位置の選択と進路変更
- 障害物への対応
- 標識・標示にしたがった走行
- 信号にしたがった走行
- 交差点の通行(直進)
- 交差点の通行(左折)
- 交差点の通行(右折)
- 見通しの悪い交差点の通行
- 踏切の通過
- AT車の運転(※MT車教習の場合のみ実施)
- AT車の急加速と急発進時の措置
- 教習効果の確認(みきわめ)
…と、場内コースだけを運転する第1段階でも、こんなにあるんですね!
この項目を、第1段階の規定教習時限(MT車の教習では15時限~・AT車の教習では12時限~)で学ぶことになります。
「実際に乗ってみたら楽勝、楽勝! 思ったより早く卒業できるかも♪」
と最初はワクワク始めた教習も、だんだん難しくなっていきます。
「どうしよう、うまく運転できない…」
「何回やっても、ハンコがなかなかもらえないよ~」
と、悩む人が続出する項目! いわゆる難所はココです。
その1 【狭路の通行】
いわゆるS字、クランクと呼ばれる狭い道の走行。
カーブやまがり角が連続しているので、まがりきれずに縁石に乗り上げたり、ポールに接触したり脱輪したり!
教習車の中は「うわー」「キャーッ」「ハンドル回してっ! 逆だよ逆!!」なんて感じで(大げさですが)もう大変なんです…。
現職・指導員からのワンポイントアドバイス
失敗の原因の多くは、「速度が速すぎるためゆとりがなく、必要な目配りができない」ことです。
特に、カーブに差し掛かったところで急に速度が早くなってしまう方は要注意ですよ!
低速調整(MT車は「クラッチ操作」、AT車は「ブレーキ操作」)を身につけて、ハンドルを回す時にも、この低速調整を忘れないようにしてくださいね。
その2 【通行位置の選択と進路変更】
実際の路上では、追い越しや合図の出し方にもタイミングがあります。
正しい、瞬間的な判断が必要になりますが、これがなかなか難しい…。
場内コースで教習車同士が譲り合うときでも「これは待った方がいい? 行った方がいいの?」なんて、迷っちゃうんですよね。
タイミングも大事ですが、教習で身につけるのは何よりも“安全確認”です。
流れに乗ったタイミングなんて、卒業してからいくらでも身につきますから! 教習中は、とにかく安全に対する備えを重視してくださいね。
現職・指導員からのワンポイントアドバイス
交差点を右左折する際など、適切な時期に進路を変えることが必要です。
ただし、近くばかり気にしすぎると、先のことを考えることができず時期が遅れてしまったりします。
次に右左折する交差点をあらかじめ確認しながら走行し、適切な時期に進路変更を行ってくださいね。
その3 【交差点の通行(直進・左折・右折)】
交差点は、路上でもっとも危険と言われる場所。
運転歴○十年のベテランを集めた(?)高齢者教習でも、交差点の通行で注意を受けてしまう人が多いんです。
初心者・ベテランのどちらにとっても難しいところですね。
交差点は、各方向の信号や、歩行者やバイク、右左折の優先順など、気を配るところがたくさんあって緊張するかもしれませんが、 安全確認が第一ということは変わりません。
「確認する方向がたくさんありすぎて頭が真っ白…」なんて、あせる必要はありませんよ! 確実に安全を確認することを身につけてくださいね。
現職・指導員からのワンポイントアドバイス
優先車が来ているのに、そのクルマを見落として交差点に入ろうとしては危険ですよね。
交差点に入る手前では、一方だけでなく周囲全体に目配りができるよう、ゆとりある速度で走行することがコツですよ!
各項目について、詳しくは教習所でもらえる『運転教本』に載ってますから、教習中に悩んだときはよく見直してくださいね!
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