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大型特殊免許の教習内容って?

「大型特殊免許の教習内容って?」という方必見! みなさんから寄せられた疑問を徹底レクチャーします。

大型特殊免許の教習内容って?

質問 「大型特殊免許があれば、現場の作業でも活躍できるだろうな~。でも、わざわざ教習所に行って大型特殊免許を取らなくても、ちょっと練習すればすぐ運転できるようになるんじゃないの?教習所での教習内容ってどんなことをするのか、教えて!」

回答 「クレーンやフォークリフト、現場で活躍する作業車の運転には欠かせない資格が大型特殊免許。教習期間も短いため、すでに普通車やその他の免許を持っている人から見れば、簡単に運転できると思ってしまうかもしれませんね。ですが、現場の作業には危険がつきもの。クルマの特性や、独特の動き方を考えた運転技術をしっかり身につけるためにも、教習を受けることをオススメします。」

目次

技能教習・まずは基本的な操作から(第一段階)

大型特殊車両に初めて乗ったときは、今までおなじみの普通車との違いにビックリするのでは?
操作用と走行用のブレーキが違ったり、変速レバーやサイドブレーキの形状、クルマによっては窓やルームミラーがなかったり。

当然のことですが「特殊なクルマなんだな」ということを認識して、教習レッツトライ!

第一段階・教習項目
  1. 車の乗り降りと運転姿勢
  2. 自動車の機構と運転装置の取扱い
  3. 発進と停止
  4. 速度の調節
  5. 走行位置と進路
  6. 時機をとらえた発進と停止
  7. 目標に合わせた停止
  8. カーブや曲がり角の通行
  9. 坂道の通行
  10. 後退
  11. 狭路の通行
  12. 通行位置の選択と進路変更
  13. 障害物への対応
  14. 標識・標示に従った通行
  15. 信号に従った走行
  16. 交差点の通行(直進)
  17. 交差点の通行(左折)
  18. 交差点の通行(右折)
  19. 見通しの悪い交差点の通行
  20. 踏切の通過
  21. 教習効果の確認(みきわめ)

実際に運転してみると、音がうるさかったり、ブレーキの利き具合が違ったり、とまどうことも多いかと思います。

その1 【基本走行】

初めての人が案外とまどうのが、「大特車は後輪操舵」というところ。
後輪で進行方向を決め、進むということになります。

「理論はわかるけど、走るとどうしてもフラフラする」
という人はどうしたらいいんでしょうか?

現役・指導員からのワンポイントアドバイス

大型特殊車は、慣れるまで走行位置が不安定になりがち。直線ではフラフラ、カーブでは外側に寄り過ぎたり…。

これは、大型特殊車の仕組みに原因があります。
ハンドルを回すと、普通車では前輪の向きが変わりますが、大型特殊車では後輪の向きが変わります。
ちょうど、普通車でバックする感覚と似ていますね。

直線では、ふらついている時にアクセルを踏むとさらに不安定になります。まず走行位置を安定させてから加速してください。

カーブでは、曲がる外側に余地をとるように走行してください。ハンドルを回す時期も遅れないでくださいね!

技能教習・応用走行でバッチリ(第二段階)

大型特殊車の教習は、第二段階でも路上には出ません。
場内コースを利用して、応用走行の練習を積んでくださいね。

大特の教習には、S字やクランク、坂道発進もありません。
だから「大特の運転は簡単」と思われがちなんでしょうか?
でも“特殊”というだけあって、普通車の感覚で乗ると操作できないこともありますよ。
短い教習規定時間をムダにしないよう、確実に技術を身につけてくださいね!

第二段階・応用走行
  1. 路上運転に当たっての注意と路上運転前の準備
  2. 交通の流れに合わせた走行
  3. 適切な通行位置
  4. 進路変更
  5. 信号、標識・標示に従った運転
  6. 交差点の通行
  7. 歩行者等の保護
  8. 道路および交通の状況に合わせた運転
  9. 駐・停車
  10. 方向転換、縦列駐車
  11. 急ブレーキ
  12. 自主経路設定
  13. 危険を予測した運転
  14. 教習効果の確認(みきわめ)

わからないところ・苦手なところはしっかり指導員に聞いてくださいね。
第二段階の難所はココですよ!

その2 【方向転換】

「方向転換といえばハンドルさばきが重要だよね…」と考えながら、一生懸命やっているのに蛇行してしまったり、うまくいかない…という人はいませんか?

何度やってもうまくいかないときは、違う方向から考えてみるのも大切。
アドバイスを聞いてみましょう!

現役・指導員からのワンポイントアドバイス

バックでの失敗は、方向変換に入れることができなかったり、出るときに脱輪したりすること。

基本的なことですが、「最初に停止する場所」「バックで入れる場所」が良くなければ、いくらハンドルを上手に回しても失敗してしまいます。

右バックの場合、「停止場所は左寄り」「バックで入れる場所は方向変換に向かって右寄り」をしっかり覚えておいてください。
左バックでは、左右が逆になりますから注意してくださいね!

学科教習について

「学科はどうせ免除でしょ?」
と気楽にかまえている皆さん、実はそうとは限りません。

大型特殊免許は、普通車・その他の免許を持っていない人でも教習を受けることが可能。
つまり大型特殊免許教習生の中には、今までに学科教習をまったく受けたことのない人もいるわけなんですね。
その方には、必ず学科教習を受けていただくことになります。

普通車・その他の免許をすでに持っている方のみ、学科教習は免除です。
この後、卒検を受けて合格すれば、晴れて卒業となりますよ!

大型特殊免許の教習を受ける際の注意

他の免許をすでに持っている方は知っていると思いますが、教習所では、卒業するまでの“教習期間”が定められています。
正しくは「教習を始めた日から」カウントされ、普通車の場合は9ヶ月以内にすべての教習を修了しないと期限切れとなってしまいます。

「9ヶ月あれば余裕じゃない? のんびりマイペースで通おうっと」
と思う方、要注意ですよ!

普通車では9ヶ月ですが、大型特殊免許の期限は3ヶ月となっています。
マイペースは大切ですが、教習期限にも注意して、すべての教習を修了させてくださいね。

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