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普通二種免許!タクシーの運転手になるぞ

「普通二種免許!タクシーの運転手になるぞ」という方必見! みなさんから寄せられた疑問を徹底レクチャーします。

普通二種免許!タクシーの運転手になるぞ

質問 「裏道や抜け道をよく知ってて、目的地までスムーズに連れていってくれるタクシーってありがたいよね。定年やリストラも関係なさそうだし(?)、やっぱり手に職があるのっていいかも! タクシーの運転手になるにはどうしたらいいの?」

回答 「タクシー、ハイヤー等の旅客自動車を運転するためには普通二種免許が必要です。平成14年6月から公認自動車学校での二種免許教習ができるようになり、希望者にとっては間口が広がりました。それまでは運転免許試験場での受験するしか取得方法がなかったので、非常に難しかったんですね。前もって二種免許を取得してからタクシー会社に入社するのももちろんOKですが、中には入社してから二種免許を取らせてくれるタクシー会社もあります。キャリアを積んだ優良ドライバーは、個人タクシーとして独立する道もありますよ!」


タクシーやハイヤーの運転手は「定年を気にせず働ける・運転さえできればOK」と“気軽な仕事”のようなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、甘い甘いっ! 当然ですが、非常にプロ意識が必要となる仕事です。 2002年からの規制緩和でタクシー台数が増加し、運転手とお客さんの供給バランスが崩れるなどの弊害も指摘されていますが、まじめに運転手を目指す人にとってはチャンスの多い時期かもしれません。 介護タクシーなど、新たな形態の運転手も求められています。ぜひ挑戦してください。

目次

普通二種免許で運転できる車・取得条件・費用

普通二種免許で運転できるのは、旅客を運送できる乗車定員10人以下の営業用普通自動車。
タクシー、ハイヤーなど。
その他は、もちろん普通自動車・小型特殊・原付などの運転もできます。

受験資格は、普通免許(一種)または大型特殊免許(一種)の取得者で、取得期間3年以上経過している21歳以上の人となります。
※視力検査と深視力検査があり、どちらも不合格だった場合には受験はできません。

教習所に入校して二種免許を取得する場合、各教習所や教習プランによっても異なりますが、料金的には25万円程度の価格帯が多いようです。

ちなみに、路線バスなどの運転には、大型二種免許が必要になります。

サンプルスケジュール

「二種っていったって、運転方法はどのクルマも一緒でしょ?」
「わざわざ教習なんか受ける必要ないから、一発受験だ!」

“運転のプロ”“お金をもらえるクオリティの運転技術”、それが二種免許。
すでに持っている普通免許でクリアした技術とは違うものが求められるので、試験は非常に厳しいです! しっかりと技術を身につけてから受験しましょう。

お客さんを乗せてお金をいただく仕事につながる免許だから、よりいっそうの技術向上を目指すためにも教習所でじっくり指導を受けるのがベスト。
「直接、運転免許試験場で受験しようっと♪」という人も、できれば非公認の教習所などで数時間だけでも指導を受けることをオススメします。

※このスケジュールはあくまでサンプルです。
各教習所や、教習の進み具合によって実際のスケジュールは異なりますので、参考にしてください。

サンプルスケジュール
時限/日数 1 2 3 →第2段階 4 5 6 7 8 9
1時限目
2時限目 (6)
3時限目 3 (7)
4時限目 7 (4)
5時限目 4 (5)
6時限目 6 (1) (9)
7時限目 適性 2 7 (2) (7) (10) (13) 卒検
8時限目 1 5 3 (1) (8) (8) (11)
9時限目 1 8 (4) (6) (9) (12)
10時限目 6 4 (3) (10) (2) (12)
11時限目 2 5 (5) (11) (3)

※他の二種免許をすでに取得している人は、学科は免除です。
※表内の赤字は技能、黒字は学科の番号を表しています。
※括弧()内の数字は第2段階です。

個人タクシーと法人タクシーの違いって?

「個人タクシーって高級そうなクルマが多いよね、なんだか料金が高そう…。」

なんて思い込みをしている人! 決してそんなことはありませんよ。
料金や営業方法などについては、個人も法人もそんなに変わりありません。

ですが、決定的に違うのは事業形態。
言うまでもなく個人タクシー事業者は、自分が全責任を持って経営する個人事業主です。
個人タクシー事業者として独立するためにはいろいろと条件があり、クルマを購入するのも個人負担。
その上、厳しい審査をパスしないと事業許可がおりないのです。

一方、タクシー会社に入社して、法人タクシーの一員として営業するのであれば設備投資は会社負担。
資金も特に必要ありません。
二種免許でさえ、会社が取らせてくれる場合もあるんですよ!

「なーんだ、それじゃあ法人タクシーで働いた方がおトクじゃん。わざわざ個人タクシーにならなくてもいいんじゃないの?」
ところが、下の表を見てください。

個人タクシーと法人タクシーの違い
個人 法人
タクシー運転手等の経験10年以上(35歳未満の場合は同一タクシー会社に限る)
申請する 営業区域での経験3年以上
経験 第2種免許取得していれば可
申請前3年間無事故無違反(35歳未満の場合は10年間無事故無違反) 安全 -
運輸大臣等の運転者表彰者有利 表彰 不問
160万円以上
資金 不問
すべて個人負担 設備 会社負担
住居と営業所が同一であること 住居 不問

個人として独立するためには、何よりもタクシー運転手としての経験が重要視されることがわかりますよね。

タクシーの運転手として10年以上のキャリアを持ち、厳しい審査をパスした人だけが事業主として認可され、「個人タクシー」として営業できるのは経験の豊富さ、無事故・無違反歴の長さなどが保証された正真正銘の優良ドライバーだけなのです。

一方、2002年の規制緩和によって、それまで規制されていたタクシーの新規参入・増車が自由となりました。
この時期から免許を取って新たに運転手を始める人も多くなり、それと同時に経験の浅い運転手さんも多いということになります。

それでは自分がタクシーを利用するとき、どのクルマを選べばいいでしょうか?
「どうせ乗るなら、よく道を知っている運転手さんがいい」
「とにかく安全運転に自信のある人がいい」
という希望があるなら、“ベテランドライバーの証”である個人タクシーを選ぶという方法もアリですね!

二種免許は「普通免許より高い運転技術を持っている」という証明になります。
タクシーやハイヤーの運転手にならなくても、その運転技術を買われて就職が有利になることがあります。立派な資格でもあるし、持っていれば決してソンはしませんよ♪

運転が上手な人は、安全にも気を配れる人。
これからも安全運転でよろしくお願いします!

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